研究課題/領域番号 |
20K12100
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
越智 徹 大阪工業大学, 情報センター, 講師 (10352048)
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研究分担者 |
倉本 充子 広島国際大学, 薬学部, 教授 (20352031)
出木原 裕順 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (50341235)
倉橋 農 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい研究員 (70769447)
今井 正文 豊橋創造大学, 経営学部, 教授 (90300219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インタフェース / 入力様態 / 視線 / 入力インターフェイス / 動作様態 |
研究実績の概要 |
本研究において、研究目的は「手指の動作や視線の移動といった入力時の動作様態(Motion tracking data)と、入力の結果を包括的かつ低コストに収集する汎用的な手法を提案する」である。当初の計画では、2020年度はこの目的のためのプロトタイプ実験を実施する予定であったが、緊急事態宣言下で困難な状態であった。2021年度も緊急事態宣言が発令されたが、各自の元でプロトタイプを作成し、withコロナの元で実際に対面で実験を実施して結果を確認した。センサについてLeap motionの使用を検討したが、最終的にWebカメラとライブラリMediaPipeを使用することにした。MediaPipeはAndroidスマートフォン向けのライブラリであるが、PCからでもかなりの機能をPythonによって利用できるため、Pythonを使用して計測プログラムを作成し、プロトタイプで予備実験を実施して結果を確認した。この後、被験者を募り実験を実施し、その結果を国際学会で発表した。 2021年度はこの成果により、実験と評価を行う一連の実験システムを開発できたと言える。しかしまだプロトタイプから脱しておらず。課題点も多い。特に顕著なのが、タイミングのずれの問題であり、被験者によっては視線と手首のそれぞれのデータキャプチャにおいて、若干タイミングがずれることがある。この点の解消なども含め、今後も改良を重ね入力様態の正確な認識を目指す予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響で計画していた対面による実験の実施までかなり遅れが生じた。しかし、秋以降に実験を実施し、遅れはあるものの当初の予定にやや近づいている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施できた実験結果を元にして、さらなる検討と何度か実験を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度に続き、2021年度もコロナ禍の影響で対面での打ち合わせ、実験が難しかった。また、予定していた国際学会もオンラインのみとなったため、これらの影響で旅費の支出が当初予定より大幅に少なかった。 2022年度はハイブリッド開催が見込まれる学会があるため、これらへの旅費や、対面実験での機材費に充当する予定である。
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