本研究では、不安定なネットワーク環境下でも安定動作可能な協調型学習支援システムの開発を行った。複数のクラスタによるデータベース共有の層と、学習支援システムが使用するRDBMSを二重化して学校ユニットに持たせることで、ネットワークが有効な時はユニット間でコンテンツ共有を実現しつつ、ネットワークが切れている際も学校個々のシステムは稼働を維持できるしくみとして実現した。コロナ禍により2年間メンテナンスが不可能となり、経年劣化などによりユニットが破損する脆弱性が明らかとなった。環境条件の悪い地域で長期稼働させるための物理的な改善が今後必要であることが明らかとなった。
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