研究課題/領域番号 |
20K12112
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
松浦 敏雄 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 客員研究員 (40127296)
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研究分担者 |
西田 知博 大阪学院大学, 情報学部, 教授 (00283820)
中西 通雄 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (30227847)
安倍 広多 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (40291603)
安留 誠吾 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (50252721)
吉田 智子 京都ノートルダム女子大学, 国際言語文化学部, 教授 (60329977)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | CBT / プログラミング学習環境 / Webアプリ / DNCL / XML |
研究実績の概要 |
本研究は、CBT(Computer Based Testing)を容易に実施できるための仕組みを提供することを目指している。試験中にプログラムを作成・実行させるなど、CBT特有の出題が可能であり、作問を含む試験実施のための準備作業をシステム管理者が介在することなく教員自ら簡便に行え、かつ、自動採点もしくは採点支援機能を有するCBTシステムの実現を目指している。このために必要な機能・仕組みを考案・実装し、その有効性を明らかにし、学校現場での使用に耐えるシステムを提供することが目的である。 本研究では、(i) プログラミングなどのCBTならではの出題を可能とする機能、(ii) ITに詳しくない教員でも簡便に試験問題を作題できる機能、(iii) 試験実施のための準備作業を簡便に行える機能、(iv) 自動採点もしくは採点支援機能の実現を目指している。 今年度は、このうち、(ii)のITに詳しくない教員でも簡便に試験問題を作題できる機能について、○×問題や穴埋め問題、多肢選択問題などの一般的な問題に加えて、プログラミング問題も含めて問題記述からXMLへの変換、および、Web 上での試験の実施が可能となった。また、(iv)の自動採点もしくは採点支援機能の実現に関しては、問題記述の中に正解を記述しておくことで、問題記述から問題文のXMLと正解の記述を分離して生成し、自由記述問 題を除いて自動採点を実現した。上記の(ii)および(iv)について、実用に耐えうるテストが不十分であり、テストを繰り返して、実用に耐えるシステムとすることは次年度の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
概ね当初計画のプログラムを作成したが、安定した動作が得られていないことなどから、テストを繰り返す必要があり、当初の予定よりやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
作題者は、作成したい問題をMark Down言語風の記述言語で記述することにしているが、 さらに問題の作成を容易にするために、問題作成GUIプログラムを用意する。 問題作成GUIは、作られた問題を 前述のMark Down言語風の言語による記述を出力する。 出題者が考案した問題を元に、派生問題の半自動作成を行うプログラムを作成する。 この2つのプログラムに加えて、前年度までに作成したプログラムのテストを繰り返す。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗の遅れに伴い、研究費の支出も予定より遅れたことにより、未使用額が発生した。 残りの研究期間で、プログラムのテスト・デバッグを繰り返しつつ研究を遂行し、成果の発表も行いたい。このために残りの研究予算を投入したい。
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