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2023 年度 実績報告書

「単文カードを用いた学習」を可能にする課題間ネットワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K12118
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

倉山 めぐみ  函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 准教授 (20710867)

研究分担者 國宗 永佳  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90377648)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード証明問題 / プログラミング / 課題構造 / 単文カード / 利用実験
研究実績の概要

本研究では,課題の構造を明らかにし,構造間の差異を表した課題間ネットワークの構築と,課題間ネットワークを利用した学習支援システムの改良が目的であった.令和4年度は,証明問題解決支援システム,プログラミング学習支援システムともに,システムの改良が進み,高専生を対象とした利用実験を行った.
利用実験の結果,証明問題解決支援システムでは,証明文が持つ構造の正誤を判断することができるようになっていることが示唆された.また,システム利用状況から,証明構造が複雑になることで,正解を導き出すまでに時間がかかったのか,問題文から何を証明してよいかわからずに,当てずっぽうで正解にたどり着くのに時間ががかったのか,不正解率の高い問題についての分析については,今後必要であることが分かった.
一方,プログラミング学習支援システムでは,システムの利用状況から,日本語でのプログラミング段階での間違いがC言語でのプログラミング段階での間違いより多いことが分かった.このことから,「思考言語でアルゴリズムを組む段階」と「プログラミング言語に置き換える段階」は分けられているが,学習者が躓く原因のひとつには,この2つの段階を同時に行おうとしてしまうことが挙げられる.しかし,本システムを用いることで,自然に2つの段階に分けて考えられるようになり,日本語からC言語へのプログラム変換に対する抵抗を軽減させることができたのだと推測できた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 思考言語を取り入れたプログラミング学習支援環境における学習効果の検証2024

    • 著者名/発表者名
      中里美夢,倉山めぐみ
    • 学会等名
      教育システム情報学会2023年度学生研究発表会
  • [学会発表] 合同証明の構造的アプローチに基づく解決支援システムの評価実験とその分析2024

    • 著者名/発表者名
      楢山礼夏,倉山めぐみ
    • 学会等名
      教育システム情報学会2023年度学生研究発表会
  • [学会発表] 思考言語を活用したプログラミング学習支援環境の実験的利用2023

    • 著者名/発表者名
      中里美夢,倉山めぐみ
    • 学会等名
      第48回教育システム情報学会全国大会
  • [学会発表] 三角形の合同証明の構造に着目した解決支援システムの評価実験2023

    • 著者名/発表者名
      楢山礼夏,倉山めぐみ
    • 学会等名
      電子情報通信学会教育工学研究会

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公開日: 2024-12-25  

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