研究課題/領域番号 |
20K12123
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
PRIMA・OKY・ DICKY 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (20344624)
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研究分担者 |
角 薫 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (20332752)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 3D Spherical Displays / 3D perception / Virtual Reality / 3D stylus pen |
研究実績の概要 |
研究の初年度において,実際に直径30cmと80cmの3D球体ディスプレイを制作した.同時に,球体内の3Dインタラクションを可能にするための新しい3Dスタイラッシュペンを開発し,そのプロトタイプも制作した.当該ペンでは,モーションキャプチャーデバイスを用いずに,球体内部に設置された赤外線カメラからの球体表面でのタッチ位置とペン内部に設置した慣性計測ユニット(IMU)をもとにペンの位置姿勢情報(位置および回転)を取得した.これによって,球体ディスプレイ内のオブジェクトを選択したり,回転してしたりするなどの3Dインタラクションを実現できた.なお,ユーザーの視点方向を同定するためのセンサーとしてMicrosoft Azure Kinectを採用し,現時点において2名のユーザを同時に3Dコンテンツの閲覧が可能である.最後に,本研究の成果をhttps://www.sphericul.comに公開し,3D球体ディスプレイの開発に関する共同研究を促進しようと考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
新型コロナの影響で2020年4月〜7月までに人数を制限して研究活動を遂行したが,その研究成果をジャーナル論文1本,国際会議論文1本,そして展示会に公開することができた.さらに,共同研究先の公立はこだて未来大学にも試作した3D球体ディスプレイを配布し,今後も,同一プラットフォームで研究活動を進めることができる.
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今後の研究の推進方策 |
昨年度において,ハードウェアとソフトウェアの両面において,3D球体ディスプレイの試作機を完成させることができた.本年度には,3D球体ディスプレイを応用した研究を行うとともに,当該ディスプレイの実用化を目指している.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の初年度において,海外の共同研究者との研究打ち合わせ(海外出張)を予定していたが,2020年度において海外渡航が困難な状況にあり,次年度に当該予算を利用したいと考えている.
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