学術的意義:本濃縮法により、薄層クロマトグラフィー(TLC)の高感度化への可能性を明らかにした。TLCは比較的低コストでの分離分析が可能であるが、感度が低く定量分析には不向きであったが、本研究により高い感度と分離性能を併せもつ手法への発展が期待できる。また、重金属類だけでなくマイクロプラスチックなどの微粒子状の汚染物質の濃縮の可能性も見出せた。 社会的意義:これまで、大型の分析装置で分析していた微量の環境汚染物質が簡便・迅速に計測できることで、資金・時間・人材が限られる世の中で、より効率的な環境汚染状況を把握することが可能となり、国内外の人達の健康を守る技術として貢献できるものと思われる。
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