研究課題/領域番号 |
20K12236
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
山本 勲 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 名誉教授 (40242383)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 磁気濃縮 / 希土類イオン / マッハツェンダー干渉計 / ハルバッハ配列磁石 |
研究実績の概要 |
2023年度は2022年度までの研究成果をまとめ、点検した。水溶液中の希土類イオン1個にかかる磁気力の大きさと、巨視的な熱力学的平衡状態からディスプロシウムイオンとガドリニウムイオンそれぞれの挙動を考察した。ハルバッハ配列磁石の磁気力分布やいくつかの仮定にしたがって濃縮挙動をモデル化した。これらの結果を国際会議で発表したとともに、論文化に向けた準備を行った。 研究成果をまとめ、宮崎県で2023年12月に開催された磁場効果に関する国際会議「9th International Workshop on Materials Analusis and Processing in Magnetic Fields, MAP9」において英語口頭講演「Magnetic Condensation of Rare Earth Ions」を行った。 希土類イオン濃縮のメカニズムに関するモデルを立案し、考察を深め、論文執筆を準備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定した実験はすでに全て完了し、得られた成果を国際会議で発表した。一方で磁気濃縮挙動において観測された振動的濃縮挙動のメカニズムが未だに不明であり、そのモデル化やシミュレーションが十分とは言えず、論文化に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
本研究ではディスプロシウムとガドリニウム、それぞれのイオンの磁気濃縮を観測し、メカニズムの定性的な理解は得られた。さらに定量的な理解を深め、学会発表や英語論文として成果を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際会議で成果を公表したが、より深い考察を行い、雑誌論文として成果を公表するため2022年度の公表を控えた。2023年度の投稿出版費用に充てる。
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