現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究で計画した内容について、まず環境DNAサンプルのサンプリングポイント数については、北部やんばるについて目標のおよそ50%を達成し、南部では目標のおよそ30%において実施準備が整った段階にある。2020年度の特殊な事情として、新型ウィルス感染症の流行状況によって県内出張を控えざるをえない時期が数か月以上に及び、当初の予定よりも達成数が下回った。しかしながら、主要な目的地をカバーするサンプリングルートの概要確立については、初年度の時点ですでに半分以上の達成度であると考えた。バクテリアから動植物まで同時検出し相関解析を行う環境DNA手法の開発では、まず、病原体の細菌レプトスピラと、それらの宿主動物となりうる脊椎動物(四足類、魚類、両生爬虫類)を同時検出し解析する手法を確立することが出来て、該当分野のトップジャーナルの1つである PLOS Neglected Tropical Diseases に、共同第一著者および責任著者として論文を発表することが出来た(Gamage, Sato, et al. 2020. PLOS Neglected Tropical Diseases, 14, e0008437)。このため、環境DNA解析手法の開発についても、比較的順調に進展していると考えた。
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