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2022 年度 研究成果報告書

高山から山地における紅葉の時期および色付きの強さに対する気候影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12268
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

小出 大  国立研究開発法人国立環境研究所, 気候変動適応センター, 研究員 (50761061)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード紅葉の色づき / 生物季節 / マルチスペクトルドローン / 衛星画像 / メカニズム / 定点観察カメラ
研究成果の概要

ブナ林において衛星画像を使って景観レベルの黄葉―気候関係を解析した結果、積算気温を用いて色づきの強さの季節変化をモデル化できた。さらに場所や年による気温の違いが、色づきの強さや色づくまでに必要な寒さの蓄積量に影響している事を記述できた。
ブナ林におけるより詳細な個体レベルの黄葉―生産性関係を解析したところ、低標高サイトほど色づきが強い傾向がある中、サイト内の個体スケールだと植生指数が高い個体ほど色づきが弱い関係が示され、強光や乾燥などの環境の個体差が影響していることが示唆された。
高山帯の紅葉では消雪日が色づきの強さに影響する関係が見られ、将来的な温暖化に伴い色づきが弱くなる可能性が示唆された。

自由記述の分野

植物生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

秋の紅葉景観は観光資源としても重要な生態系サービスとして認識されているが、その生態的・生理的な研究はこれまで限られていた。これは特にどれほど強く色づくかという視点において顕著に研究が少ないため、本研究は紅葉景観の重要なKPIと言える色づきの強さに関して、その生態的・生理的なメカニズムに迫った点で高い学術的意義を有している。
また色づきの強さを気候値から予測するモデルを構築し、色づきの将来変化を予測した点などでは、より直接的に紅葉景観の価値とその将来的な気候変動に伴う変化を評価したものであり、高い社会的意義を示した。

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公開日: 2024-01-30  

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