本研究では、天然ガスやバイオガス等の低炭素資源の貯蔵・精製媒体として、クラスレートハイドレート(CH)を活用するための原理の解明を行った。冷涼な大気等の自然冷熱を利用して生成させることができる3種類のCHを対象とし、CHとメタンおよびCO2を気固接触させた場合のCHのCO2分離性能およびガス包蔵条件を調査した。本研究では、調査したCHがCO2を選択的に包蔵する性質を有することを明らかにし、さらに、メタンおよびCO2を補足可能な温度圧力条件を解明した。本研究の成果は、CHを低炭素資源の貯蔵・精製媒体として活用する際の知見を提供する。
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