本研究は、帝政ロシア、満州、日本、ソヴィエト・ウズベキスタンという稀有な移動を経験した白系ロシア人ミチューリン夫妻が残した家族アーカイヴをカタログ化・データベース化し、彼らの移住と帰還をユーラシア現代史の文脈において考察することを目的とした。 夫妻の足跡を確認しつつ、当該アーカイヴ資料を精査し、231件のリスト化を実現した。成果物として帯谷知可/L.コザエヴァ編『ある白系ロシア人家族の軌跡』(CIRAS Discussion Papter No. 15, 2022)、日露2言語によるカタログ・データである帯谷知可/L.コザエヴァ編『「ミチューリン家アーカイヴ」カタログ』(2024)を作成した。
|