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2021 年度 実施状況報告書

近隣居住環境と住民の買物行動及び栄養摂取に関する調査:フードデザートの観点から

研究課題

研究課題/領域番号 20K12322
研究機関長崎大学

研究代表者

中尾 理恵子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80315267)

研究分担者 全 炳徳  長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (10264201)
川崎 涼子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30437826)
大西 眞由美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (60315687)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード買い物行動 / 近隣居住環境 / 栄養摂取
研究実績の概要

長崎県内の異なる近隣居住環境を持つ地域への住民調査として、松浦市、波佐見町、南島原市の国民健康保険加入者(40歳~74歳)に対する質問紙調査を実施した。松浦市2,105人(回収率48.0%)、波佐見町1,370人(58.8%)、南島原市5,257人(43.8%)の回答を得た。回答者の平均年齢は、男性65.2±8.0歳、女性65.5±7.7歳であった。回答者の職業は、「無職」と回答している者が最も多く27.4%であり、次点は農業17.5%であった。世帯収入の分布は、150-300万円が39.8%で最も多く、150万円未満22.3%、300-500万円10.5%、500万円以上10.5%であった。日常の買物について、買物環境を不便と回答したのは、松浦市38-41%、波佐見町34-35%、南島原市38-41%であった。3地区の中で松浦市では買い物頻度が少なく、43-49%の人が週2回以下と回答していた。ふだん買物に行く商店までの移動時間では、波佐見町10分(中央値)、松浦市13-15分、南島原市10分との回答であった。FFQ質問紙による栄養摂取状況は、エネルギー摂取量には差がみられず、タンパク質摂取、脂質摂取において松浦市が40~65歳未満者、65~74歳の両群ともに少ない傾向がみられた。3地区ともに高年齢層群においてタンパク質摂取の低下見られなかったが、ナトリウムの摂取が低年齢層群よりも高年齢層群で多いという結果であった。今後、3地区の食に関連する買物行動と栄養摂取量との関連について分析を進め、論文化していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

住民への質問紙調査が終了し分析も進められているため

今後の研究の推進方策

質問紙調査データに関する詳細な分析を進める予定である。近隣居住環境についての現地調査を行い不足情報の収集と質的な情報も併せて分析を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大のリスクが継続していたことにより、国際学会での成果発表がオンライン開催となったために次年度使用が生じた。次年度の研究実施として、不足データを調査地に赴きフィールド調査等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 長崎県内の3地区における住民の食生活の特徴―食生活に関わるキーインフォーマントインタビューから―2022

    • 著者名/発表者名
      中尾理恵子,大西真由美,増田桃佳,梅崎昌裕
    • 雑誌名

      保健学研究

      巻: 35 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会・シンポジウム開催] The 23th International Symposium of Geospatial Information Science and Urban Planning2021

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公開日: 2022-12-28  

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