研究課題/領域番号 |
20K12346
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
石坂 晋哉 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (20525068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | インド / 地域研究 |
研究実績の概要 |
第3年目の2022(令和4)年度の研究実績は、以下のとおりである。 (1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):新型コロナウイルス感染症の蔓延によりインド・ウッタラーカンド(Urratakhand)州での現地調査を実施することができなかったが、2023(令和5)年2月にインド・カルナータカ(Karnataka)州での現地調査を実施することができた。カルナータカ州では、ウッタラーカンド州における環境運動にも深く関わった環境活動家へのインタビュー調査などを行った。 (2)資料収集・整理:インド・ウッタラーカンド州の内外でこれまでに収集した資料の整理・読解の作業を進めた。 (3)成果発表:インド・ウッタラーカンド州における政治の状況について、2022(令和4)年11月12日(土曜日)~2022(令和4)年11月13日(日曜日)に広島大学で開催された国際ワークショップ(International Workshop on State Politics in India)において、発表を行った。ウッタラーカンド州(以下、UK)と、同州に隣接するヒマーチャル・プラデーシュ(Himachal Pradesh)州(以下、HP)における政治の状況を比較すると、いずれに州においても、新州設立要求運動時にインドからの分離独立をめざすような動きはまったく見られなかったこと、インド国民会議派とインド人民党による二大政党制が定着していること、かつての藩王や世襲の政治家が強い影響力を持ち続けていること、等の類似点がみられることを指摘した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022(令和4)年度も、インド・ウッタラーカンド地方での現地調査をすることができなかったが、同地域の内外で入手した資料の整理と分析を進め、発表等をすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023(令和5)年度は、以下のような実施計画で研究を進める。 (1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):もし可能であれば、インド・ウッタラーカンド州を中心に、2023年度中に現地調査を行う。 (2)成果発表:各種学会や研究会での発表や、論文執筆・投稿を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022(令和4)年度も、インド・ウッタラーカンド州での現地調査ができなかったため次年度使用額が生じた。2023(令和5)年度は、もし可能であれば、インド・ウッタラーカンド州での現地調査を実施する。
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