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2023 年度 実施状況報告書

新州20年―インド・ウッタラーカンドにおける州内格差の行方

研究課題

研究課題/領域番号 20K12346
研究機関愛媛大学

研究代表者

石坂 晋哉  愛媛大学, 法文学部, 教授 (20525068)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードインド / 地域研究
研究実績の概要

第4年目の2023(令和5)年度の研究実績は、以下のとおりである。
(1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):
2023(令和5)年3月から2024(令和6)年4月までの約1年間、愛媛大学外国派遣研究員としてタイのパンヤーピワット経営大学にて在外研究に従事していたため、インドでの現地調査を実施することができなかった。
(2)資料収集・整理:インド・ウッタラーカンド州の内外でこれまでに収集した資料の整理・読解の作業を進めるとともに、2024(令和6)年1月にインド・タミル・ナードゥ(Tamil Nadu)州を短期訪問した際に関連資料を収集することができた。
(3)成果発表:インド・ウッタラーカンド州で展開したチプコー(森林保護)運動が地元社会に何をもたらしたかについて、2023(令和5)年5月28日に一橋大学で開催された2023年歴史学研究会大会において発表(オンライン)を行った後、『歴史学研究』No.1041(2023年増刊)号で論文発表を行った。第1に、チプコー運動が始まった当時、地元の人びとの最大の不満の種であった地域外の民間企業による伐採が止まったことは重要である。第2に、運動内部に多様な意見や立場をもつ者がいたおかげで、政局の変化への柔軟な対応が可能となった点も重要である。第3に、チプコー運動とその後の展開のなかで、中山間地域の農村を拠点とする多くの「村落キーパーソン」が育てられ、地元社会が直面するさまざまな困難な課題に対処してきた点も重要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023(令和5)年度も、インド・ウッタラーカンド地方での現地調査をすることができなかったが、同地域の内外で入手した資料の整理と分析を進め、発表等をすることができた。

今後の研究の推進方策

2024(令和6)年度は、以下のような実施計画で研究を進める。
(1)現地調査(フィールドワーク・資料収集):インド・ウッタラーカンド州を中心に、2024年度中に現地調査を行う。
(2)成果発表:各種学会や研究会での発表や、論文執筆・投稿を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] チプコー(森林保護)運動50年2023

    • 著者名/発表者名
      石坂晋哉
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 1041 ページ: 105-113

  • [学会発表] チプコー(森林保護)運動50年2024

    • 著者名/発表者名
      石坂晋哉
    • 学会等名
      2023年度歴史学研究会大会

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公開日: 2024-12-25  

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