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2023 年度 研究成果報告書

トルコ・アナトリアの文化遺産をめぐる物語の構築戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12348
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関京都府立大学

研究代表者

阿部 拓児  京都府立大学, 文学部, 准教授 (90631440)

研究分担者 守田 正志  横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (90532820)
田中 英資  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (00610073)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアナトリア / トルコ / 文化遺産 / 歴史的重層性 / 正しい物語
研究成果の概要

トルコ・アナトリアの文化遺産は、その地がたどってきた複雑な歴史ゆえに、たえず再利用・再解釈にさらされながら、重ね塗りのように形成されていった。他方で文化遺産は、それが価値づけられるに際し、結び付けられる文脈や置かれる場によって、いくつもの物語を生み出す。本研究では(1)文化遺産をめぐる複数の解釈が存在するなかで、トルコ共和国で何が「正しい物語」として選択され、それがどう構築されていくのかという戦略を問い、(2)文化遺産管理の担い手となったトルコ共和国にとって、みずからの体内に飲み込んだ「他者」の遺産が抱える価値とは何なのかを考察した。

自由記述の分野

西洋古代史・古代オリエント史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、トルコ共和国内において、文化遺産をめぐる複数の解釈が存在しうるという前提から、ある解釈が「正しい物語」として取捨選択されていく過程、およびその戦略性を問うた。さらにはそれを鏡に、文化遺産管理の担い手となったトルコ共和国にとって、みずからの体内に飲み込んだ「他者」の遺産が抱える価値とは何なのかを照らし出した。とくに、他国、異文化との境界線に近い地域では、遺産管理のあり方をめぐる争いが先鋭化される状況が観察された。このことは、トルコ共和国内の個別的な問いが、文化遺産を管理するとはどういうことか、という一般的な命題へと昇華されうることを意味する。

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公開日: 2025-01-30  

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