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2023 年度 研究成果報告書

オーストラリアにおける「ボートピープル」の脱/安全保障化をめぐるポリティクス

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12351
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関青山学院大学

研究代表者

飯笹 佐代子  青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (30534408)

研究分担者 鎌田 真弓  名古屋商科大学, 国際学部, 教授 (20259344)
加藤 めぐみ  明星大学, 人文学部, 教授 (30247168)
山岡 健次郎  群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10584394)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードボートピープル / 難民/庇護希望者 / 脱/安全保障化 / 境界/国境管理 / 国外難民収容 / 越境 / 難民アート / 収容所文学
研究成果の概要

豪州における庇護希望者の密航を阻止するための境界政治について、歴史的背景や国境管理、国外収容の実態などに着目しながら明らかにした。また、マヌス島(パプア・ニューギニア)に収容された庇護希望者らが、創作活動を通じて過酷な体験をSNS上で告発したことを契機に、豪政府のボートピープル政策に対する国際的な抗議運動が展開されていった過程を検証した。非難民当事者のアーティストや作家の創作活動が、難民/庇護希望者の存在を社会に知らしめ、彼らへの関心や共感を喚起する上で果たす役割についても考察した。以上を踏まえ、難民の脱「安全保障化」、さらには移民・難民との共生に向けた多文化社会の可能性と課題の把握を試みた。

自由記述の分野

多文化社会論

研究成果の学術的意義や社会的意義

難民/庇護希望者の脱「安全保障化」の可能性を探るために、これまでの難民研究では必ずしも対象とされてこなかったアートや文学の領域に注目し、難民当事者を含むアーティストや作家による創作を通じた抗議活動とその影響について具体事例から考察した。政治学と文化研究ないしは文学の領域を架橋する学術的試みとして、今後の展開につながる成果を得ることができた。また、パンデミック下の世界的な移動規制によって見えてきた、越境を阻む様々な「境界」のあり様を問い直すことで、本研究をより深めることができた。その成果として、広い読者層に向けた『移動と境界―越境者からみるオースオラリア』(昭和堂、2023年)を刊行した。

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公開日: 2025-01-30  

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