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2023 年度 実績報告書

移住者の性と生殖の健康と権利を守るプログラム開発-在留ベトナム人への調査から

研究課題

研究課題/領域番号 20K12354
研究機関大正大学

研究代表者

鵜川 晃  大正大学, 社会共生学部, 教授 (70326320)

研究分担者 高瀬 顕功  大正大学, 地域構想研究所, 専任講師 (90751850)
星野 壮  大正大学, 文学部, 准教授 (60725381)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード移民 / SRHR / ベトナム / 国際保健 / 文化変容
研究実績の概要

2021年から2022年において実施したベトナムの送り出し機関での質的、量的調査、ならびに日本に暮らすベトナムからの技能実習生、留学生への調査にて得られた結果をもとに、2023年度は「日本に暮らす在留ベトナム人にとって有益な性教育プログラム」を開発することを目指した。
2023年度はベトナムの青年期にある若者の特性を理解した上で性教育動画を作成、その動画を用いてベトナム本国、日本にて「ベトナム人に対する性と生殖の健康と権利を守るための性教育」を実施し、その前後で量的調査から「自身とパートナーの心身の健康を守るための行動」についての理解度を図り、さらに来日予定や来日直後のベトナム人らが「性」に対してどのような課題を持っているのか質的調査を用いて明らかにした。
調査から①ベトナム人にとっての「性」は生きるため、生活において必須であるが、避妊は男性が主体となって行なっている、②ベトナム人が文化変容を起こしやすい要因、環境は「利便性の高さ、自己決定の尊重がある状況」であった、③ベトナムで用いられていた避妊方法が日本では「未承認」であるため活用できない、などの理由により望まない妊娠、出産につながっている、ことがわかってきた。
本研究の課題としては「生命倫理」、つまりベトナムの青年期にある人々の「堕胎」に対する態度にどのように介入すべきかという点である。
これらのプロセスを経て①ベトナムと日本の避妊方法の違い、②日本で男性が主体となって行う避妊:コンドーム、③日本で女性が主体となって行う避妊:ピル(アフターピル)、避妊インプラント、④日本の堕胎方法と法律、⑤性感染症予防と治療、⑥日本の病院へのアクセス方法の6つの領域で5分程度のベトナム語表記、音声の動画を作成し、ベトナムの技能実習生送り出し機関と留学生が学ぶ日本語学校に共有した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 適応障害と診断されたイラン出身男性らの「吐く」という行動の意味とは2023

    • 著者名/発表者名
      鵜川晃
    • 学会等名
      第30回 多文化間精神医学学術総会

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公開日: 2024-12-25  

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