研究課題/領域番号 |
20K12362
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
辻田 祐子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 研究員 (60466068)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 国際労働移動 / 看護師 / インド |
研究実績の概要 |
本研究は、主要な看護師送り出し国であるインドからの看護師の国際労働移動が、インド国内での最低賃金制度の導入後にどのように変化したのかを分析することを目的とする。インドにおける先行研究では、給与水準がはるかに低い私立病院勤務の看護師の間で国際労働移動への強い選好がみられることが指摘される。しかし、2018年、私立病院に州政府の定める最低賃金を看護師に支払うことが義務づけられた。本研究では、最低賃金制度の導入という労働条件の変化が国際労働移動にどのように影響したのかを、2016~17年に調査した看護師の追跡調査より検証する。これにより、インドの医療分野における重要な政策課題である看護師不足への政策含意を導くことも目指す。 2020年度、2021年度と新型コロナの影響でインドに渡航できなかったため、調査票を用いた調査を対面式からオンラインに切り替えた。本調査はコロナ禍での医療を最前線で支える看護師を対象としているため調査に時間を要しているが、調査そのものは進んでいる。 2021年度の成果として、インド人看護師の海外渡航先での職務満足度に関する論文がジャーナルに発表された。その他の共著論文3本が次年度に洋書(海外出版社)のチャプターとして出版される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナによりインドでの現地調査ができなかったため。オンライン調査に切り替えたが、調査対象者がコロナ禍の医療を最前線で支える看護師のため、予想以上に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
インドへの渡航が可能となった場合には現地調査を行う。それが難しい場合、オンライン調査を続ける。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響により現地調査を実施できなかったため
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