研究対象であった安山市は、北海道と同様でサハリン帰国者を受けれている地域である。そのため、樺太帰国者に関する研究は非常に意義がある。日本は韓国よりも早くサハリンからの帰国者2世を受け入れ、子どもの教育支援をはじめた。そこで、研究代表者は日本におけるサハリン帰国者と関連する問題の知識、地域組織への支援の経験などの研究成果及び支援経験を韓国側に提供した。ただし、現在は韓国での移民の増加が日本よりはるかに早く、それに応じて政府の対応も迅速である。したがって、日本側の研究者もこのプロセスを観察・分析することがとても重要である。今回の研究成果を日本の研究者、行政、NPOなどにも提供ができると考えられる。
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