研究課題/領域番号 |
20K12406
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研究機関 | 札幌国際大学 |
研究代表者 |
千葉 里美 札幌国際大学, 観光学部, 准教授 (80635243)
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研究分担者 |
曽我 聡起 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (30279476)
川名 典人 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (50295929)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | MaaS / 産学官連携 / モックアップ |
研究実績の概要 |
本研究は最新デジタルテクノロジーを活用した観光情報発信と2次交通の研究であり、2020年度は①VRやドローンの立体的な映像を融合させたMR(Mixed Reality)による体験型観光情報のコンテンツづくりと2年目に海外で予定しているドーム内実証実験へ向けたドーム利用の確認等と、②前述の映像とMaaSアプリを組み合わせるための産学官連携であった。 ①は、本研究直後、コロナにより筆者らの住む北海道は緊急事態宣言が出たこともあり、コンテンツ作りのための現地(千歳市)調査は2回しかできておらず、コンテンツ作りに至るまで研究が進められていない。またドーム型テントでの実証実験も予定していることからその準備を検討しているが、コロナ禍では無理であり、この先も不透明なことから実証実験方法については研究計画の変更を強いられている。 一方②は、実証実験場所と考えている千歳市や千歳市の観光関係事業者等と冬に勉強会を実施することができ、千歳市と千歳科学技術大学で制作している地域デジタルmap(未完成)情報をベースにMaaSアプリ開発を行う方向性で進めることが決まった。千歳市が運営する地域交通網だけでは地方特有の脆弱により観光地とつながらないことから、最新交通としてキックボードなどの導入を研究当初より思い描いていた。そのため12月にMaaS先進地スウェーデンの「Whim」アプリと現地の利用状況に関する遠隔セミナーに参加し、キックボードなど多様な2次交通の現状を把握することができ。そこでこれらをMaaSに取り入れた千歳版モックアップ構想に向けた準備に取り組んだところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年時はコンテンツ作りのため移動と次年度のドームテントを使用した実証実験の検討を研究の柱としていたが、コロナ禍の移動が制限され、コンテンツ作りが全く進んでいない。また、テントでの実証実験に向けた調整はコロナ禍での研究に相応しくなく、研究計画の変更を余儀なくされ中断されたままである。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はコロナワクチン接種が進むことから移動が昨年度より期待できることから、コンテンツ作りのための素材集めを急ピッチで進め、MRコンテンツを仕上げ、専門家の意見を聞きながらドーム型テントとは違う密にならないの使用方法を決断したい。さらにもう一方で進めているMaaSモックアップを形にし、産学官で千歳市版MaaSと観光利用の共通イメージを共有し、前述のMRコンテンツとMaaSを組み合わせ最適化に関する研究と学会発表をイメージしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより予定していた現地視察が全くできなかったことに加え、密な中での実証実験を計画しておりこの実行性が確定しなかったためそれに付随する物品購入等をしなかった。
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