研究課題/領域番号 |
20K12410
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
野瀬 元子 大東文化大学, 文学部, 准教授 (60611845)
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研究分担者 |
古屋 秀樹 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (80252013)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 史跡 / 解説 / ガイド / ヘリテージ / インタープリテーション / 経験価値 |
研究実績の概要 |
本研究の目的である、歴史文化資源に対する来訪者評価の分析方法の検討のうち、ヘリテージ・インタープリテーションの実践例を収集するため、北海道、愛知県、富山県、埼玉県の歴史文化資源に関する展示施設、文化財を対象とした日本語によるガイド解説事例、地域固有のストーリーの発信事例を収集した。また、その土地らしさを来訪者がどのように把握しているか、滞在経験の満足度にどのように関係しているか把握するため、収集した事例をバーンド・H・シュミットが整理した感情的な価値の5分類を適用し検討した。文化財を対象としたヘリテージ・インタープリテーションにおいても、属性別の関心を考慮に入れ、参加者の共感を呼ぶメッセージを考える上で参考とし、事実の羅列とならない説明内容を考える上で今後の検討に加えていく点を抽出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により研究活動への様々な支障が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
SNSデータを対象としたLDAモデルによる旅行内容の類型化、経験価値向上を目指したヘリテージ・インタープリテーションの観点による解説内容の検討結果をまとめる。それらをふまえて、地域史に関する展示やガイドによる来訪者を対象とした解説・案内を補完する試みとして、多様な来訪者を視野に入れたデジタル・アーカイブのコンテンツを検討する。そのため、解説内容について台湾、韓国、英国の属性別評価データの収集・分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により研究活動への様々な支障が生じたため、次年度使用額が生じた。次年度は、台湾、韓国でのアンケート調査の協力依頼、実査のための旅費、各言語の正確性を期すための翻訳料として執行予定である。
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