研究課題/領域番号 |
20K12427
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
丸山 奈穂 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (60612603)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 他民族への態度 / 移民 / VFR観光 / パンデミック / グループ間の脅威 / インバウンド観光 |
研究実績の概要 |
本研究では、多国籍の外国人住民が在住する地域に焦点をあて、日本人住民の多様な民族に対する「考え」と、その考えがインバウンド観光に対する「態度」に与える影響を明らかにし、日本人住民のインバウンド観光に対する態度の形成過程を探ることを目的とした。 研究申請後に起こったコロナウイルス感染症拡大により、インバウンド観光が大幅に減少となったことに加えて、感染症拡大傾向により人種差別感情の顕在化も見られたため、改めて文献調査を実施を実施した。また昨年度に実施した分断、モラル意識と観光行動に関するアンケート調査結果の分析をし、論文執筆を進めるとともに追加調査のためのンケート調査票を作成した。 この調査ではパンデミックの収束宣言はされていないものの観光者が激増していることに注目し、何が自粛から観光へ人々の気持ちを変えたのかを1.共通の目標としてのワクチン接種、2、コロナ疲れ(WHOが警告したPandemic Fatigue)、3、政府への信頼、4、情報の制限がどのように影響をしているかを探るものである。また、外国人観光客の増加を踏まえて、人種の分断、移民増加と観光客増加への考えを同時に探る。 また、前回の調査では、パンデミック発生後の世界各地からのインバウンド観光への是非に関する質問を実施したが、はっきりとした差が出なかったため、地域に分けるのではなく移民、観光客など立場によって国民への脅威が変わるのかを探る予定である。2023年度は海外からの観光客がさらに増える(もとに戻る)ことを念頭に研究を実施したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年からのパンデミックにより、インバウンド観光が激減したため研究のフレームワークを変更する必要があった。また状況が早いスパンで変わるため、文献の読み直しや追加調査等が必要になったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度最初にオンラインでの追加調査を500名対象に実施する。その結果をもとに9月に再度インバウンド観光が増加したタイミングで調査を実施する。パンデミックに関して終息したかのように見えるが実際に国民同士の間に溝があるのかを調べる。
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次年度使用額が生じた理由 |
アメリカでの在外研究に入ったため、予定していたアンケートの実施が遅れた。来年度に向けてアンケート調査3件を実施する予定で準備を進めている。 来年度は3件のアンケートをオンラインで実施するとともに対面調査も予定している。ポストコロナの時期において、コロナ禍で露呈した人種差別がどのように住民と移民、インバウンド観光への考えに影響を与えるかを調査する。
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