研究課題/領域番号 |
20K12448
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研究機関 | 北星学園大学短期大学部 |
研究代表者 |
森越 京子 (横山京子) 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (40299730)
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研究分担者 |
永井 隼人 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (80784280)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ワーキング・ホリデー / ニセコ / 観光 / ホスピタリティ産業 |
研究実績の概要 |
2022年5月には、Asia-Pacific CHRIE 2022において、International Working Holiday Makers in Japan’s Niseko Snow Resort: Hosts’ Perspectivesテーマに、発表を行った。ここでは、ニセコにおけるワーキング・ホリデー・メーカーについて、受け入れ企業や地域の人々の視点から、ワーキング・ホリデー・メーカーが地域にどのようなインパクトを与えているか発表を行った。 2022年6月には、ニセコ・ワーキング・ホリデー研究会ラウンドテーブル会議を北星学園大学短期大学部において実施し、これまでの調査から、ニセコ地域におけるワーキング・ホリデー・メーカーの状況と課題について出席者と意見交換するだけではなく、北海道、日本におけるワーキング・ホリデー・メーカー受け入れについて幅広い視点から話し合いを持った。 2022年3月には、直接ニセコ地域に滞在し、現地のワーキング・ホリデー・メーカーの生活と労働に焦点をあてて、アンケート調査を実施することができた。これは、オーストラリアの調査に基づきアンケート質問用紙を作成したもので、パイロットスタディを経て、3月に3日間現地で調査を実施した。59名の対象者がアンケート調査に参加した。参加者のプロフィール、ニセコでのワーキング・ホリデー参加理由、滞在期間、職種、時給、消費額、観光行動、日本語力、満足度等について調査を行った。また、現地での調査期間、実際に研究対象者と話をすることができ、紙面でのアンケート調査に加え、貴重な情報収集をすることができた。調査後は、データのまとめ分析を進めている。さらに、ワーキング・ホリデー・メーカーとかかわるステークホルダーや過去にこの制度を活用した方からも、情報収集ができ、多角的にこの制度について理解を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の冬シーズンになって、ワーキング・ホリデー・メーカーがニセコに戻り、3月になって初めてアンケート調査を開始することができた。そのデータの分析や研究会での発表、ジャーナルへの投稿に、時間が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
1)2023年3月に実施できたワーキング・ホリデー・メーカーへアンケート調査のデータ分析し、報告書の形でまとめる。また、ニセコ地域で報告会を実施し、その内容を地域の人と共有し、そのフィードバックからさらにデータを考察し論文の形でまとめる。2)国内外の学会で、調査結果を発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症の世界的な広がりで、外国人ワーキング・ホリデー・メーカーの来日が遅れていて、2022年―2023年冬のシーズンにやっと調査対象者がニセコに訪れるようになった。対象者への調査は、2023年の3月になってやっと開始できたため。2023年度は、アンケート調査の分析とまとめを行う。また、ニセコ地域での報告会の開催、学会での発表を計画している。報告会と合わせて、国内外の研究者を集め、ワーキング・ホリデーに関する研究会も実施したい。
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