研究成果の概要 |
光子が原子核に入射し引き起こされる光核反応からの二次粒子生成について、入射光子の偏光依存に着目し研究を行った。入射光子エネルギーを13, 17, 20 MeVとして、中性子生成二重微分断面積の系統的実験データを取得した。生成された中性子に偏光依存成分と依存しない成分が存在すること、偏光依存成分の入射光子エネルギー、放出角度、ターゲット原子核依存の有無を明らかにした。複合核からの粒子放出に用いられる核反応モデルの計算結果、データライブラリと実験値の比較を行い、偏光依存成分の再現の程度が明らかになった。シミュレーション計算により偏光依存成分のコンクリート遮蔽透過後の線量への影響を明らかにした。
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