研究課題
基盤研究(C)
茨城県東海村にあるJ-PARC MLFは世界最高強度のパルス中性子源施設である。MLFでは、3-ヘリウム位置敏感型中性子検出器(3He-PSND)が広く使用されているが、近年、入手性の問題に加えて、レート特性や耐放射線特性などの検出器性能においても問題が発生している。本研究では、3He-PSNDの代替検出器であるnTGCの開発がおこなわれた。
中性子実験
本研究で開発されたnTGCはμ粒子トリガー用のガス放射線検出器TGCをベースとしている。TGCはレート特性と耐放射線特性に優れており、3He-PSNDの欠点をカバーすることが期待できる。本研究は、世界中でおこなわれている3He-PSNDの代替検出器開発の1つであり、今後さらに発展することが期待されている。また、本研究で開発を進めた読み出しモジュールは他の中性子検出器にも使用できる有用なものである。