研究課題
基盤研究(C)
物質の性質や機能を可視化できる走査型X線顕微鏡を高分解能化するために、冗長性を持たせて測定した顕微観察データに確率的情報処理を適用し、デノイジング、ブレ除去、アップサンプリング、ブラインド・デコンボリューションにより空間分解能を向上させる手法を開発した。高度な情報処理技術と計測技術の融合により、試料温度を変化させても破綻しない分析イメージングが可能な走査型X線顕微鏡を実現した。
放射光科学
ハードウェアの高精度化や繰り返し測定による統計量抽出の代替手段として、確率的情報処理が走査型X線顕微観察装置に対しても有効であることを示し、新たな装置高性能化の方向性を提示した。また、試料温度を変化させも破綻しない物性や材料機能の分析イメージングを実現し、エネルギー問題や環境問題に大きく貢献できるメゾスコピックな物質構造科学研究のツールとして一段階進化させることに成功した。