研究成果の概要 |
今後10年間で,情報家電が急速に家庭に普及し,そのインテリジェントハブとしてAI搭載ホームロボットが急速に普及すると考えられる.ホームロボットに関して、得体の知れないロボットが家にいるのはいやだという意見も多い.人間は「相手」のしぐさ,表情から感情を読み取れたときに安心と信頼を感じる(メラビアン効果).本研究は,人がロボット(人形)からどう感情を読み取るか,それによりどう信頼を獲得するか,そのインタラクションデザインに関する研究を行った。文楽の「ホド」、「ズ」と呼ばれる人形遣い間の非言語コミュニケーションを焦点に研究を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人々は近年の自動運転車のようにAI 駆動のデバイスやシステムにより多くの任務を課すようになるが,共存のための信頼を築く上で鍵となるのは,単なる人型に留まらないロボットを生み出すことにある.調査の結果,利用者は,ロボットにタスクを遂行してもらえると満足はするものの,利用者とのインタラクションから,目線,表情,しぐさ,動きからよりロボットのパーソナルな気持ちや感情が読み取れた時に喜び・信頼を感じる.この感情デザインを序破急と間を使った、人形遣い間の「ホド」、「ズ」と呼ばれる非言語コミュニケーションに焦点を当て解明を試みた。
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