研究実績の概要 |
EdTechは私たちの「学び」の本質的な向上に結びついているのだろうか。2021年度においても、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大にさらされた障害児の 「学び」全般の危機的状況=Learning Crisisとでも呼ぶべき状況が続いている。その中で本研究は、まさに現在求められている、EdTechとインクルーシブ教育の双方を「情報技術を社会的に活用する」という社会情報学の観点から架橋し「本質的学び」の具体例を実証すること目標としている。 2021年も、実際に各博物・科学・美術館など文化施設は入館利用や各種行事などが制約されてきた。多くはデジタルやオンラインでのコンテンツ提供の工夫をしているが、障害児向けとは言えなかったため、障害のある子どもたちも活用可能な形でできるものを集約して横断検索できるようなWebサイト=学びの危機(まなキキ)サイトを 実際に構築・拡充し、インクルーシブな学びに有効かどうか、実践的な実証をおこなった。それらの成果はY., Matsuzaki, K., Shibata(2021), W., Hamamatsu, K., Shibata(2021)などで報告されている。それに合わせ2021年度後半は、実際に文教施設や、障害児向けの学習支援活動をオンラインなどで視察・観察したり聞き取りを行ったりして、オンライン会議システムや動画共有サイトなどでの実践的なフィールドワークを実施し、その状況を整理しつつ、試験的なコンテンツ作成なども行った。それらの成果は、C., Kaihara, K., Shibata(2022)、柴田(2021)などで報告されている。さらにAIなどのテクノロジーの現状の整理(柴田, 2022など)など、成果を上げることができた。
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