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2022 年度 研究成果報告書

頸部圧迫の死後画像診断システム開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12591
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関東北大学

研究代表者

臼井 章仁  東北大学, 医学系研究科, 講師 (90588394)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード死後画像診断
研究成果の概要

本研究では、法医学的に、縊頸(首吊り、自殺・他殺を含める)による頸部圧迫が死因であった症例の死後CTについて研究を行いました。頸部のどの高さに頸部圧迫の痕(索溝、索条痕)が多く生じて、舌骨や甲状軟骨[喉仏(喉頭隆起)を形成する軟骨]のどの部分が骨折しやすいのか、さらに、死後CTによって明らかにできるのはどのような骨折であるのか調べました。
結果、索溝が頸部の正中(体の真ん中)において、甲状軟骨の喉頭隆起よりも頭側(上側)に位置することが多く、直径数mmの甲状軟骨上角部が前方に変形した骨折を生じていました。このような骨折を明らかにするには、頸部を後屈させるなど撮影方法が必要と分かりました。

自由記述の分野

法放射線

研究成果の学術的意義や社会的意義

臨床(通常の病院診療)では、それほど関心の高くない骨格である舌骨・甲状軟骨、および縊頸といった、さらに臨床では、ほぼお目に掛かることのない遺体について、索溝の位置や甲状軟骨上角の骨折といった、死後CTで注目すべきキーポイントを少なからず明らかにできた。解剖医不足を補完する死後CTの需要は、今後高まることが予想されているが、これにより、臨床で撮影を行っているような、死後CTの経験の少ない従事者にも、撮影・読影の要訣を示すことができたと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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