微振動刺激に対する骨芽細胞の応答を顕微鏡観察下でその場観察するためのデバイスを開発した.デバイスは,顕微鏡ステージ上に設置可能で,ピエゾアクチュエーターによる駆動で水平方向の振動を発生させ,ガラスボトムディッシュに播種した骨芽細胞に振動刺激を付与する.また,微振動刺激を付与しながらのその場観察を達成した. 開発したデバイスを用いて,微振動刺激を受ける骨芽細胞のカルシウムシグナル応答を観察し,その応答特性を評価した.デバイスは当初の設計通りの性能を発揮し,単一細胞レベルでの蛍光観察が可能であった.実験の結果,骨芽細胞が敏感に応答する振動周波数が60Hz付近に存在する可能性が示唆された.
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