TULあるいはURSは代表的な尿路結石治療の方法である.この治療では医師が内視鏡で結石を確認しながら,光ファイバを介して幹部へパルスレーザを照射し,結石を破砕する.ここに,結石の破壊メカニズムとしてPhotoacoustic(気泡形成・崩壊時の衝撃)的なもの,およびPhotothermal(レーザの熱)的な要素が存在する.一方,これらは破砕すべき結石の移動,照射されるパルスレーザのエネルギの熱による周囲の生体組織への熱的なダメージの発生が問題となる.本研究課題を通して,治療時を模擬して結石挙動,気泡挙動を明らかにするとともに,温度計測を行って周囲組織への熱傷発生の可能性を示した.
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