• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

アンチmiRNAオリゴ核酸を包埋した生分解性ナノ粒子による下肢慢性動脈閉塞症治療

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K12654
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関日本大学

研究代表者

石原 務  日本大学, 工学部, 教授 (70349554)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードナノ粒子 / 生分解性ポリマー / アンチmiRNAオリゴ核酸 / 血管新生
研究成果の概要

本研究では、下肢慢性動脈閉塞症の治療を目指し、血管新生を誘導可能な核酸医薬の創製を試みた。核酸分子としては、アンチmiRNAオリゴ核酸(AMO)に着目し、また、AMOの病変部位への集積性を高めるため、そのキャリアとして生分解性ポリマーからなるナノ粒子を調製した。このナノ粒子は、表面のRGDペプチドを介しAMOを血管内皮細胞に効率良く集積させることができた。血管内皮細胞による創傷治癒試験及びチューブフォーメーション試験から、血管新生誘導能の高い3種のAMOを見いだし、さらに、そのAMOを担持したナノ粒子が顕著に血管新生を誘導できることが明らかになった。

自由記述の分野

ドラッグデリバリー

研究成果の学術的意義や社会的意義

下肢慢性動脈閉塞症は、患肢切断に至るなどQOLは著しく低い。しかし、現在の薬物療法では劇的な改善効果がなく、遺伝子治療薬/核酸医薬のような新たな作用機序に基づく新薬が切望されている。本研究では、既存薬の課題を克服した新たな核酸医薬を作製した。この医薬は、AMOにより血管新生を誘導し、標的細胞(血管内皮細胞)に高い集積性を示す。本成果は、miRNAを標的とした核酸医薬の先駆けとなる可能性を秘めており、学術的な意義も大きいと考えられる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi