研究課題/領域番号 |
20K12662
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三宅 正泰 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (40282016)
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研究分担者 |
四月朔日 聖一 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (30210967)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | PET / モンテカルロ・シミュレータ / 三光子崩壊 |
研究実績の概要 |
本研究では、被験者を束縛せずに検査を行う、モーションフリーPET検査が実現できる、三光子同時測定の原理を用いた、画期的なPET画像動き補正法を提案する。これまでのPET装置は2本の511keVの消滅光子を同時測定するという原理に基づいており、三光子崩壊はまったく無視されてきた。本研究は、これまで見過ごされてきた三光子崩壊のPET利用というまったく新しい研究分野が創出される可能性がある。 まず、コンピュータシミュレータを用いた実験を行い、つぎに、実際のPET装置の体系・検出条件を可能な限り実機に近づけたシミュレーターとして内臓などの動きを模擬できるファントムを作成し、提案方法の実証、さまざまな条件下における動き検出の精度の評価を行い、実際のPET収集の際に最適な撮像条件を定める。モンテカルロ・シミュレーターを作成し、提案手法の検証を行う。また、さまざまな撮像条件を模擬し、データ取得方法の最適化を図る。 修士論文研究「データ駆動型PET体動補正に関するシミュレーション研究」(東北大学大学院工学研究科・稲垣みゆき)において、円筒ファントムでのシミュレーションを行い、二光子法、三光子法、四光子法の動き検知能の比較を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
さらなるモンテカルロシミュレータの開発が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
三光子崩壊のPETシステムのためのモンテカルロシミュレータのシステムを構築する。また実機のハードウェアで三光子崩壊を検出するための装置の構築を並行して行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
進捗が遅れたため、経費使用が進まなかった。
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