血管機能検査は、動脈硬化症等の早期診断への有効性が確認されているにも関わらず本来の目的である早期診断に応用されていない。理由の一つには、血管機能検査が医療機関の受診者に限られているため、自覚症状が乏しい初期時に検査が受けられず見逃されている可能性がある。動脈硬化の初期となる血管機能不全は20歳台から始まることが報告されていることから、早期診断を行うには医療機関を受診しない未病者が対象となる。すなわち医療用の検査ではなく、日常において簡易に計測できることが理想である。本研究では、家庭で普及されている自動血圧計に血管機能計測を実装して、健康具合を可視化できる装置開発への道筋を作ることである。
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