研究課題/領域番号 |
20K12677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
宗 未来 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00327636)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知行動療法 / メタバース / VR / VR-CBT / うつ病 / グループ認知行動療法 / CBT / Metaverse |
研究成果の概要 |
諸外国でも例のないVR空間(メタバース)でのグループ認知行動療法を、自助の抗うつ治療アプリ(iCBT)に付加してその効果増強を検証した。予備研究である前後比較試験での効果確認を踏まえ、本試験である無作為化比較試験(RCT)を実施した。主要評価項目であるBDI-2および副次項目GAD-7において、シャム待機群に対し、3か月後フォローアップ時における有意な抗うつ効果(p=0.0128)と抗不安効果(p=0.0420)が各々示された。また、労働生産性の指標WHO-HPQにおいてもやはり有意傾向(p=0.0864)での改善が認められた。得られた長期効果から、持続性に欠くiCBTの効果増強が示唆された。
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自由記述の分野 |
エビデンス精神療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メタバース(VR空間)という新規的ツールを活用したグループ認知行動療法は、諸外国でも例のないユニークな試みである。国難とも言うべきコロナ禍の最中に、苦しむ抑うつ者に対して有意な抗うつ&抗不安効果が示され、特に介入後3か月を経過した追跡時点での 効果を認めたことは、既存の抗うつ治療アプリ(iCBT)への医療経済的な効果増強の可能性が示唆され、その意義は大きい。また今回メタバースならではの、ユニークな感想や反応がいくつも観察され、特に今後、現在の枠組みでは届かない潜在的メンタルヘルスユーザーへの革新的なアウトリーチとしての可能性も示唆された。本研究は探索的位置づけであり、さらなる検証が望まれる。
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