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2022 年度 実施状況報告書

下腿義足の下肢アライメント予測ソフトウェアの開発~義足作製の標準化を目指して~

研究課題

研究課題/領域番号 20K12718
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

今井 寛  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60719839)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード下腿義足 / 動的アライメント
研究実績の概要

1.データの解析:患者の前額面における歩行を撮像し、立脚初期、中期および後期における下腿傾斜角(MAA)、立脚中期におけるチューブの地面に対する傾斜角を計測した。立脚中期におけるMAAおよびチューブの傾斜角が多峰性を示すか検討した。また、多峰性を示した場合、各群間における患者の特徴に差があるかを解析した。立脚中期における前額面のMAAおよびチューブの傾斜角は0度を中心に二峰性を認めた。立脚中期におけるMAAが0度未満と0度以上の群で義足の使用期間に有意な差を認めた。立脚初期から中期の下腿傾斜角の変位量は、立脚中期の下腿傾斜角が0度未満の症例で3.3±2.2度、0度以上の症例では3.1±2.3度であった。立脚初期と中期の下腿傾斜角との間で、下腿傾斜角0度未満群で強い相関を、0度以上群で相関を認めた。上記成果について、
2.ソフトウェアの開発:上述の結果をもとに、下腿義足の動的アライメントの適合補助ツールとしてのソフトウェアの開発を行った。ソフトウェアの精度や再現性および、令和4年度以降に計測した症例を用いてのソフトウェアの妥当性について研究を行った。現在、ソフトウェアの技術的な問題点を評価している。
4.学会および論文への発表:データの解析から得られた結果に関して、第38回日本義肢装具学会で発表するとともに、Open Journal of Therapy and Rehabilitationに掲載された。ソフトウェアの開発に関しては、第39回日本義肢装具学会で発表するとともに、日本義肢装具学会雑誌に投稿する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ソフトウェアの精度や再現性、妥当性に関する評価を行うために、さらに症例を追加する必要が生じたため、追加のデータ解析を行っている。

今後の研究の推進方策

ソフトウェアの技術的な問題点を解決し、臨床現場で使用可能になるようにソフトウェアの改良を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

ソフトウェア開発費の経費負担が少なかったことから次年度使用額が生じた。動作解析装置の消耗品購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dynamic Lower-Limb Alignment Focusing on Gait Stability2022

    • 著者名/発表者名
      Kan Imai, Takeshi Onishi, Koshiro Sawada
    • 雑誌名

      Open Journal of Therapy and Rehabilitation

      巻: 4 ページ: 179-188

    • DOI

      10.4236/ojtr.2022.104013

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 下腿義足における前額面動的アライメントの検討2022

    • 著者名/発表者名
      今井寛、大西武史、沢田光思郎
    • 学会等名
      第38回日本義肢装具学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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