本研究では,CPM 装置をDVT 予防に適用することによる血流改善効果を検討する基礎的研究の一環として,可動機構に4 節リンク機構を導入したDVT 予防装置を開発するとともに,その血流改善効果について評価・検討した.本装置は,騒音に係る環境基準を満たしていることが確認でき,装置の駆動音によって長期臥床患者のQOLが低下する可能性は低いということが示唆された. 続いて,本試作装置装置による大腿静脈の血流状態の変化に基づき検証した結果,停滞が再現された研究対象者の血流量を有意に上昇することができ,さらに血流改善効果に持続性を有することが示唆された.
|