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2022 年度 研究成果報告書

近世日本の倶舎学文献に対する基礎的研究:東京大学所蔵資料を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12802
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
研究機関東京大学

研究代表者

一色 大悟  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (20806567)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード倶舎論 / 科段 / アビダルマ / 説一切有部 / 近世仏教学 / 近代仏教学
研究成果の概要

本研究は、近現代仏教学の源流の一つとなった近世倶舎学にみられる、インド部派仏教の教理学書『倶舎論』科段(段落区分)に焦点をおき、複数の倶舎学文献の科段情報を人文情報学の手法を導入して分析することにより、それら諸文献の特性を析出する方法を吟味するものであった。本研究では、xmlのタグセットを用いた『倶舎論』科段の記述法を検討し、マークアップを行った。さらに複数の註釈書に記載された科段を比較することで、諸本における科段による構造化の特徴の一端を明らかにするとともに、近世仏教学における近代仏教学の萌芽を探求した。

自由記述の分野

仏教学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近世日本の仏教教団においては仏教文献研究が高度に発達し、そこで現れた近代仏教学の萌芽は、ヨーロッパからインド学を導入する素地を形成した。しかしながら、その近世における仏教学の実態はほとんど解明されておらず、仏教学史上、そして世界哲学史上の意義についても詳らかでない。本研究が近世仏教学のなかでも中心的分野の一つである倶舎学に焦点をあわせ、その研究の基礎構築を試みたことは、仏教学がその研究の枠組みを批判するための足がかりとして、さらには東アジアの学知の一伝統を解明するための基礎としての意義を持つ。

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公開日: 2024-01-30  

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