世界有数のソヴィエト非公式芸術の作品を所蔵するラトガース大学附属Zimmerli美術館、およびテッサロニキ近代美術館コスタキ・コレクションにて調査を行った。戦争のためにロシア国内で予定していた調査は不可能となったため、代わりにキネチズムとも関連のあった中東欧の戦後美術の調査を、ブダペスト及びプラハの国立近代美術館において行った。またキネチズムとも共通する動向を示したものとして、大阪万博での太陽の塔および具体美術協会による展示物の調査を行った。キネチズムについては査読論文「宇宙開発時代のメディア・アート:ソヴィエト連邦のキネチズム」を発表し、ソヴィエト非公式芸術に関しては4つの論考を発表した。
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