研究課題/領域番号 |
20K12865
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
辻 泰岳 筑波大学, 芸術系, 助教 (10749203)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | タブロー / レアリスム / リアリティ / 映像 / 礼拝 / 復元 / 様式 / 形式 |
研究実績の概要 |
明治美術学会の雑誌『近代画説』の31号に「アントニン・レーモンドが設計をした打放しのチャペルをめぐって」と題した論文が掲載された。特集「美術建築が拓く視野」にあわせて発表したこの論文では、南洋の地に建つ教会堂に設けられた壁画について詳しく記した。またゲスト・エディターとして特集の題を「Visuality and Materiality in Postwar Japan」と定めたジャーナル『Review of Japanese Culture and Society』の32巻が刊行された。長く続く禍の中で年度にかかわらず継続的にとりくんだ成果にあたり、このジャーナルは人文学および社会科学の成果が集まるProject Muse等に収められる。必ずしも日本という一国の内だけで展開したわけではない第二次世界大戦後および冷戦下の動向について史的に検証をするための基礎的な資料として、各地でジャパニーズ・スタディーズJapanese Studiesあるいはアジアン・スタディーズAsian Studiesを担うリサーチャーをはじめ、広く参照されることを願っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ジャーナルの刊行や論文の発表があり、順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
ひきつづき文書や絵図、写真など資料等を集める。またそれらを支えとして次なる課題に取り組むための準備を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の時期を変更したため調整を要した。2023年度の実施を予定している。
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