造形教育における新しい表現手法の一つとして3Dゲルプリンタに着目し、子供が使いやすい3Dプリンタの要件や3Dゲルプリンタがアート表現をどのように広げ、子供たちの表現力をどのように高めることができるのか検討した。その結果、実践では高校生らが美術科の学習目標を達成するなど3Dゲルプリンタが美術科の教材になり得ることが示された。授業への導入にあたっては印刷時間の長さやモデリングソフトの操作習得の難しさが課題であることがわかった。3Dゲルプリンタで制作したアート作品は国際芸術賞展で優秀賞を受賞し「進取の気性を示し、想像をも越えた創造力があり感動した」といった評価を受けるなど新しい表現として受容された。
|