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2023 年度 実施状況報告書

全方位映像における物質的な絵画表現のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K12886
研究機関東京藝術大学

研究代表者

牧 奈歩美  東京藝術大学, 大学院映像研究科, 准教授 (80626888)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード全方位映像 / VR / 絵画表現
研究実績の概要

本研究では、全方位映像において一次元を象徴する線やマチエールを有する絵画表現に着目し、画材の物質的な視覚表現の有効性を検証し、方法論の確立と一般化を目的としている。物理世界の法則を超越した空間表現が可能な手描きによる絵画表現に焦点を当てることで、これまで全方位映像における創作研究が対象としきれていなかった観点から、新しい方法論構築への寄与を目指している。
2023年度は描く寸法とスケール感覚・距離感覚の相対関係を明らかにするための対象としてエクイレクタングラー形式の画像作成を複数作成し、作成した絵画素材・手法ごとに種類分けを実施した。エクイレクタングラー形式のシーンを各分類ごとに作成し、1つずつVR上に実装していった。また、実際にゴーグルを装着して目視で確認していき、必要な映像上の補正・調整などを順次行っていった。実際にVR上に画像を配置していく際は、コンピュータ上のコントロールとゴーグルでの視聴を何度も行き来し、手動による微調整が当初の予定より大幅に必要であることがわかった。そのため、本来であれば当年度に被験者に体験させインタビューと質問紙を中心とした質的調査を行う予定であったが、VR上への実装の段階でさまざまな技術的問題が発生し、時間を予定より要してしまったため、当初の予定より後ろ倒しとなった。
また、本研究で実施している手法を本研究代表者が実施している演習でも教材として利用し、その成果を分類し、表現手法の方向性・目的毎に分析してまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では当年度に被験者に体験させインタビューと質問紙を中心とした質的調査を行う予定であったが、VR上への実装の段階でさまざまな技術的問題が発生し、時間を予定より要してしまったため、当初の予定より後ろ倒しとなった。

今後の研究の推進方策

2024年度は前年度実施を予定していた被験者に体験させインタビューと質問紙を中心とした質的調査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

産前産後休暇および育児休業を1年2か月取得し、2021年12月4日~2023年3月12日まで研究中断したため、多くの予定が後ろ倒しになった。
次年度は、当初2023年度に実施予定であった調査のための機器・消耗品等や、成果発表に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Tokyo Geidai student projects of hand-drawn360-degree images and videos2024

    • 著者名/発表者名
      Nahomi Maki
    • 学会等名
      Asian Animation Eeducation Network 2024
    • 国際学会
  • [学会発表] 映像における視点・視線・画角の多様性を考えるための演習~5年間の全方位アニメーション制作演習をふりかえって~2023

    • 著者名/発表者名
      牧奈歩美
    • 学会等名
      日本アニメーション学会第25回全国大会

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公開日: 2024-12-25  

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