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2023 年度 研究成果報告書

ロシア・アヴァンギャルド散文の変遷史:1920年代ソ連文学の歴史・理論・美学

研究課題

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研究課題/領域番号 20K12979
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関東京大学 (2021-2023)
埼玉大学 (2020)

研究代表者

古宮 路子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (00733023)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードロシア・アヴァンギャルド / レフ / ポスト革命期 / マヤコフスキー / トレチヤコフ
研究成果の概要

本研究課題は、1920年代のロシア・アヴァンギャルドの文学を、①詩的散文、②パロディー散文、③ファクトの文学、の3局面に分けて研究するものである。研究成果は、国内外の学術誌、論集、学会等で発表した。代表的な成果として、①については、詩人クルチョーヌィフの1920年代の動向を調査し、国際学会で報告を行った。②については、レフにおけるパロディー散文の時期に関する論文を、国内の学術誌に掲載した。③については、ファクトの文学の成立プロセスを明らかにする論文を、国際論集にて発表した。また、関連研究者3名をロシアとイスラエルから招聘し、東京大学と北海道大学にて講演会を開催した。

自由記述の分野

ロシア文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ロシア・アヴァンギャルドの文学は、日本国内でも盛んに研究が行われてきた。だが、従来の研究は、1910年代の詩の時期に関するものが多く、1920年代に散文が主要なジャンルになったプロセスについては、あまり注目されてこなかった。他方、国際的な研究動向としては、アヴァンギャルドの散文の研究は、ロシアでは文学史研究の枠組みで取り組まれることが多い一方、欧米では文化史や美学との関わりについての研究が行われるという、方法上の乖離が見られる。アヴァンギャルドの散文を、文学史的観点からも文化史的観点からも、ともに問題とする、本研究の成果は、当該研究領域においてロシアと欧米の橋渡しになるという意義を持つ。

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公開日: 2025-01-30  

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