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2020 年度 実施状況報告書

国会/議会におけるやじをもとにした政治コミュニケーションの日英対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13005
研究機関大阪大学

研究代表者

柳田 亮吾  大阪大学, マルチリンガル教育センター, 特任助教(常勤) (00756512)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードイン/ポライトネス / 国会討論 / やじ / ジェンダー
研究実績の概要

今年度は日本の国会討論を取り上げ、やじとそれに対する応対を中心に分析を進めるとともにジェンダーについての考察を行った。
「議会の華」ということばがあるように、やじは国会討論という相互行為において重要な役割を担っているものの、これまでの社会言語学・語用論・談話分析の研究でやじを扱うものはほぼ皆無である。そこで、本年度は衆議院・参議院の予算委員会をデータとし、イン/ポライトネス研究の観点から、議員達はどのようなやじを飛ばしているのか(敬語使用の有無といった形式に加え、その内容が受け手を支持・応援ものなのかあるいは批判するのなかのか)、またやじを飛ばされた議員はそれにどのように応対しているのか(利用する、無視する、黙る、抗議する等)の二点を中心に分析を行い、国会討論という相互行為における規範の交渉の諸相を明らかにした。
また、近年英国議会を対象とした相互行為の研究においてジェンダーについて取り上げたものが精力的に発表されていることから、本研究においてもジェンダーの観点を取り入れるべく、前述のデータにおいてジェンダーが関与性を持つのか否かについての考察も行った。
上記研究成果の一部は、日本語用論学会第23回大会において口頭にて発表を行うとともに、その内容に加筆・訂正を加えたものを大阪大学大学院言語文化研究科の言語文化共同研究プロジェクト「批判的社会言語学の対話」において研究論文という形で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り、今年度は日本の国会における相互行為をやじに注目しつつ分析を行った。当初その研究成果は国際学会で発表する予定であったが、コロナ禍のため予定を変更し、日本の学会にて発表を行った。次年度は英国議会における相互行為の分析を行い、今年度行った日本の国会における相互行為の分析結果と比較・対照する予定である。

今後の研究の推進方策

次年度は英国議会における相互行為の分析を行い、今年度行った日本の国会における相互行為の分析の結果と比較・対照する。また、国会/議会における相互行為が国会/議会外においてどのように表象され、評価されているのか、メタのレベルの談話を分析することで、政治コミュニケーションレベルでの考察も随時行う。
今年度の研究成果の一部は次年度国際語用論学会にて発表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため国際学会への参加と国内での研究会・研究打ち合わせを見送ったことにより、今年度は旅費を使用しなかった。次年度以降の学会・研究会等の参加については、今後の社会情勢を見きわめつつ判断する。また、今年度はコロナ禍ということもあり、データの収集・分析を自身で行ったため人件費・謝金は使用しなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 国会討論におけるイン/ポライトネスとジェンダー2020

    • 著者名/発表者名
      柳田亮吾
    • 学会等名
      日本語用論学会

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公開日: 2021-12-27  

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