研究課題
若手研究
本研究は言語類型地理論的観点から中国語音韻構造の形成と変化の過程を分析するものである。中国語方言は多くの言語構成要素の類型的境界に位置し、その形成・変化及び周辺言語との関連の解明は中国語史のみならず世界の言語形成の理解に寄与する。声調や母音等の中国語音韻史と類型論の双方から重要な現象やそれと関連する音節構造や子音体系を扱い、周辺言語との関連についても初歩的な分析を行った。当初臨地調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス蔓延の影響により言語地理学的研究に重点を置くこととした。
中国語方言学
本研究はWALSやアジア言語地図等、世界規模での言語研究と個別言語・方言研究との間隙を埋める役割を担う。発展・基礎・萌芽の三段階で研究を進め、着実な研究成果を積み上げつつ研究の裾野を広げ革新的な知見を得る研究継続サイクルを構築することで、より規模の大きな研究を展開するための基盤を強化する効果が期待される。