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2023 年度 実施状況報告書

日豪における移民二世の宗教アイデンティティと多言語使用

研究課題

研究課題/領域番号 20K13037
研究機関関東学院大学

研究代表者

山下 里香  関東学院大学, 経済学部, 准教授 (70774206)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード社会言語学 / 移民 / 言語人類学 / 多言語使用 / アイデンティティ / 言語景観 / 南アジア
研究実績の概要

本年度は、国内学会において3度の口頭発表を行った。2023年3月に調査した結果を、2023年5月の東京移民言語フォーラムの第32回研究会にて「Who wants to see the City Hall in green and white? 2023年3月の豪州調査報告」として口頭発表を行った。
2023年6月に、日本言語政策学会第25回研究大会において、パネル発表「エスニシティに基づいた空間はどのように形成されるのか―日本のベトナム系およびパキスタン系「コミュニティ」の事例より―」の代表として企画を行い、個人としては「「エスニシティに基づいた空間」の社会言語学 ―日本のパキスタン系「コミュニティ」の事例を交えて―」という題目で口頭発表を行った。
2023年6月に、豪州メルボルンにて開催されたISA国際社会学会の部会であるRC25 Language Societyにおいて、研究の交流を行い、進行中の研究に関するフィードバックをもらった。フィードバックを受け、2023年8月は、日本の在日パキスタン人コミュニティのイベントの調査を行った。2023年9月に、豪州シドニーにて開催されたオーストラリア日本研究大会において、研究の交流を行い、進行中の研究に関するフィードバックをもらった。また、シドニーでは、本研究期間以前である2019年に行った、パキスタン料理店のフィールドワークを行い、4年間での変化を記録した。
2024年2月に、東京外国語大学アジア・アフリカ研究所において、ネパール系移民のレストランの看板の言語景観についての研究発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

4年間のうち、スタートの2年間において、新型コロナウイルス感染症の蔓延、海外渡航禁止、イベントの中止、教育面での部外者の接触禁止などで、フィールドワークが行えなかった。2020-2021年度は、オンライン投稿の調査と、国内レストランの調査へと移行したが、2022年度および2023年度はその効果も頭打ちとなった。そのため、研究期間も2024年度への延長を申請した。

今後の研究の推進方策

国内外で新型コロナウイルス感染症関連の移動制限が完全になくなった2024年度は、なるべく多くの海外出張を行い、データおよび国際学会での交流を深め、今後の分析に生かす。また、科研費以外の経費で調査データの整理のためのアルバイトを雇い、分析のスピードを高めることを予定している。

次年度使用額が生じた理由

2020-2022年度における国内および海外調査が、新型コロナウイルス感染症の蔓延による国内外の規制や社会的情勢から、2~3年遅れになったため。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 移民コミュニティと言語景観:「インド・ネパール料理店」の事例からの考察2024

    • 著者名/発表者名
      山下里香・山田脩斗
    • 学会等名
      シンポジウム「移動・国境・言語」
  • [学会発表] 移動を経たエスニック文化の<継承>と言語政策2024

    • 著者名/発表者名
      山下里香・谷口ジョイ・櫻間瑞希・猿橋順子
    • 学会等名
      日本言語政策学会第26回研究大会
  • [学会発表] 日豪のパキスタンフェスティバルから<継承>を再考する2024

    • 著者名/発表者名
      山下里香
    • 学会等名
      日本言語政策学会第26回研究大会
  • [学会発表] Youth in translingual and transmissional practices in a rapidly aging society: The importance of ‘space’ and language2024

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, Rika; Fujita-Round, Sachiyo; Taniguchi, Joy; Wang, Yiqiong; Hayashi, Takaya; Saruhashi, Junko
    • 学会等名
      AILA 2024
    • 国際学会
  • [学会発表] Discursive construction of an ethno-national identity: Pakistani Festivals in Tokyo2024

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, Rika
    • 学会等名
      AILA 2024
    • 国際学会
  • [学会発表] ”Who wants to see the City Hall in green and white?"―2023 年3 月豪州調査の報告2023

    • 著者名/発表者名
      山下里香
    • 学会等名
      第32回東京移民言語フォーラム研究会
  • [学会発表] エスニシティに基づいた空間はどのように形成されるのか―日本のベトナム系およびパキスタン系「コミュニティ」の事例より―2023

    • 著者名/発表者名
      山下里香・安達真弓・林貴哉
    • 学会等名
      日本言語政策学会第25回研究大会
  • [学会発表] 「エスニシティに基づいた空間」の社会言語学 ―日本のパキスタン系「コミュニティ」の事例を交えて―2023

    • 著者名/発表者名
      山下里香
    • 学会等名
      日本言語政策学会第25回研究大会

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公開日: 2024-12-25  

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