対話で用いられる終助詞は近世江戸語にもある。これらの終助詞は単独に用いられるものもあるが、複合的に用いられるものもある。また、このような終助詞は複合的に用いられる際には順番による承接が見られる。つまり、一定の体系があると言える。しかし、なせ近世江戸語の終助詞が複合的に用いられる際に順番によって承接しているかについては明らかにされていない。終助詞はそれぞれの自分の固有の意味を持っていると思われる。そこで、本研究では、終助詞が承接する際に一定の体系を成している理由が終助詞が持つそれぞれの基本の意味が関係している思って、終助詞の承接順による体系とそれぞれの終助詞が持つ基本意味との関係を明らかにした。
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