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2020 年度 実施状況報告書

多用途検索ツールの構築―Chaucerの形容詞のデータベース化

研究課題

研究課題/領域番号 20K13063
研究機関呉工業高等専門学校

研究代表者

周 躍  呉工業高等専門学校, 人文社会系分野, 助教 (80848549)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードチョーサー / Chaucer / データベース / 検索ツール / 語彙 / lexicon / 形容詞 / adjectives
研究実績の概要

本研究の目的はチョーサーの語彙(現段階では『トロイルスとクリセイデ』および『カンタベリー物語』の韻文作品の形容詞のみ)をデータベース化し、検索ツールを構築することによって、利用者にそれらの語彙の包括的な情報(その語の含まれるコンテクストの訳、韻律分析(scansion)、写本の情報、話者などのテキストの情報、原典の情報、先行研究による引用やコメント、また本研究独自の研究結果など)を迅速に、且つ客観的に提供することである。
これまで、チョーサーの単語を調べる際には、各辞書、glossaryなどを確認する複雑な作業が必要であった。また、それらと同時に、写本や原典などの確認は専門的な研究ではない限り、行う人が少なく、作品への理解が深まらないほか、ずれが生じる恐れもあった。こんな中、本研究はこのような不十分な状況から抜け出すことに大いに役立つと期待される。また、学生や研究者をサポートするほか、チョーサーの言語や作品の魅力を伝え、特に日本国内において、より多くの人々にチョーサーの世界への道案内をも果たしたい。
そして、今年度の大きな進展の一つは、限定したユーザーしか使えないデータベースソフトウェアから誰にでも無料でアクセスできるウェブサイト(https://chaucerlex.com/)に切り替えたことである。現在はウェブサイトの機能を充実させつつ、ユーザーが閲覧できるデータも増やし続けている。まだ入力済の語数が限られている現段階でも、多くのアクセス数を記録し、複数の問い合わせも受けているなど、着実に影響力を拡大している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初学生を雇い、データ整理や入力作業を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、完全に実行できなかった。また、研究に必要な物品(パソコンなど)や一部の書籍も新型コロナウイルスの影響で、入手が遅れていた。

今後の研究の推進方策

学生アルバイトを雇い、遅れを取り戻す。
ウェブサイトの検索機能を更に充実していく。
ユーザーにアクセスできるデータを豊富していく。
各種学会などで当ウェイブサイトの存在を発信していく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で、予定していた学生アルバイトを雇えなかったほか、各種学会が相次いで中止になったため、旅費の支出もなかった。

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公開日: 2021-12-27  

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