研究実績の概要 |
英語の心理動詞の現在分詞が前位修飾する名詞句の研究成果として2本の論文を発表した。論文名は「英語史におけるpleasingの名詞前位修飾構造の出現について」(『言語の本質を共時的・通時的に探る: 大室剛志先生退職記念論文集』, 開拓社)と「 英語史におけるworryの意味変化に関するコーパス調査」(『愛知学院大学教養部紀要』, 第69巻3号)である。また発表を1回行った。タイトルは「目的語経験者動詞Stun, Worryの出現について」(『第7回史的英語学研究会』)である。 英語の現在分詞・過去分詞が後位修飾する名詞句の研究成果として論文を1本発表した。論文名は「非定形Ving構文における動詞移動の歴史的発達: 非定形Vingと副詞の語順に焦点を当てて」(『日本英文学会第94回全国大会Proceedings』)である。また、タイトル「古英語のOV語順を示す縮約関係節の節構造の縮小について」を第41回日本英語学会に投稿し、現在審査中である。 関連するテーマとして古英語の独立分詞構文の主語の格を調査し、発表を2回行った。タイトルは"Dative and Nominative Absolute Constructions in Old English" (ELSJ International Spring Forum 2022 (Poster Presentation))と「独立分詞構文の主語の格について」である。そして、これを発展させた論文「英語史におけるデフォルト格としての主格について」を『近代英語研究』第39号に投稿し、採択された。2023年6月に発行予定である。
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