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2020 年度 実施状況報告書

情報導入構文に関する歴史語用論的研究:機能―形式のマッピング構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K13067
研究機関名古屋外国語大学

研究代表者

高橋 佑宜  名古屋外国語大学, 外国語学部, 講師 (90844283)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード英語史 / 歴史語用論 / 古英語
研究実績の概要

本研究課題は、情報導入構文を聞き手・読み手に対して新情報の導入や情報の話題化を行う機能を持つ構文として位置づけ、英語史上における同構文を通時的語用論の観点から機能―形式のマッピング構築を行うことを目標としている。
その初年度にあたる2020年度では研究計画の第一段階として、まず形式―機能の対応付け(意義論)の観点を掘り下げることを目標とした。その上で、古英語から現代英語に至るまでの情報導入構文として考えられる様々な形式と機能について考察した。時代別に述べると、古英語期における特定の副詞群(叙述演算子) + VP + NP構文(Los 2009, 2012; Cichosz 2017)、<th>a+ VP + NP構文(Cichosz 2017, 2018)、gelamp構文(Brinton 1996)、中英語期におけるTher + BE + NP構文, bifel構文(Brinton 1996)、近代英語期におけるThere + BE + NP構文, There’s + NP + VP + C構文(Yaguchi 2010)、近代英語期から現代英語期におけるThere + BE + NP構文,as for構文(Hilpert 2014), it-cleft構文(Lambrecht 2001), wh-cleft構文(Lambrecht 2001) を対象として情報導入構文の形式はどのような変化を遂げてきたのかについて予備的な調査を行った。記述のフレームワークとして構文化アプローチを用いて言語使用を分析を試みた。全体として、初年度の研究計画として予定していた研究目的を達成するための基礎的な文献調査と資料収集を実施した。今年度に実施した内容は本研究課題の目的である機能―形式の対応付け(名称論)を行うにあたっての前段階として位置づけられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「研究実績の概要」に記した通り、研究計画初年度の予定は概ね達成することができたものの、2020年度は多くの学術集会・大会が中止や延期となってしまい、口頭研究発表を行う機会を失してしまった。紀要論文や研究ノートといった媒体による研究発表の方法を模索する。

今後の研究の推進方策

引き続き研究計画に基づいて研究を進めていく。次年度では形式―機能の対応付けの考察を終えて、機能―形式の対応付けについて取り掛かることを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

図書の購入を予定していたが、年度末にかかる時期になってしまったため、取り寄せに時間がかかることを想定し、次年度に購入することとした。

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公開日: 2021-12-27  

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